ISO9001は、経営の仕組み作りをサポートする規格です。ですから、ISO規格にしばられる必要はありません。企業活動で80%以上はISOの規格に合ったことをしている筈です。ただ、無意識の中で日々の業務をこなしているだけなのです。だったら、その日々の活動をISO規格に当てはめ、企業独自の仕組みを作り上げていけばいいのです。ISOのための仕組みづくりではなく自社の仕組みを作るのです。
例えば、ISO規格8.2.3製品及びサービスに関する製品及びサービスに関する要求事項のレビューなどという一見ややこしそうな規格があるのですが、そこでは『お客様から注文を受けた時、ちゃんとその内容がわかっていますか? その注文を受けるだけの能力(納期、設備、人など)はありますか? を確認する仕組みを作ってください』ということなのです。
ですが、よーく考えて見てください。皆さんの会社で注文の内容も確認せずに受けたり、能力もないのに受けたりはしていませんよね? このことからも分かるようにISO9001の規格は、何も特別なことを要求しているわけではないのです。普段無意識に行っている作業の流れや行動を決め事として、マニュアル化していけばよいのです。
以上のように普段の仕事を規格に当てはめていくことで、ISO9001の90%はできあがります。後の、10%は内部監査のやり方とか、記録の書き方とかを決めていくのです。マニュアルに理想は盛り込みません。少しづつ一年、二年とかけてレベルをあげていけばいいのです。
…などなど。さまざまな良い変化を、貴社にもたらします。
ISO認証取得は大会社だけがやるもの、という考え方はもう時代遅れです。